ダメなのは知ってるけど

ささくれ千切っちゃったりする

映画 メガマインド レビュー と ヒーロー物の構造

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さて、海外アニメ映画のメガマインドだが、日本ではマイナーだ。だれも知らない。

私も、たまたま契約しているストリーミングサービスで無料(月々の料金は払ってるけどね!)で観られた環境だからなんとなく知っただけだ。

メガマインド (吹替版)

wikipediaからの引用

メガマインド』(Megamind)は、2010年アメリカ映画で、ドリームワークス製作の3DCGアニメーション映画である。日本では劇場未公開で、ソフト発売もされていない。またアメリカの20世紀フォックス ホーム エンターテイメントでは、ソフト再発売もされていない。日本語吹き替え版はAmazon.co.jpネットフリックスなどのビデオ・オン・デマンドで観ることができる

 

公開初週の興行成績は約4600万ドルを記録し、初登場1位となった。アメリカ及びカナダにおけるドリームワークスの興行収入としては、9番目に高いオープニング成績であり、北米における2010年公開のアニメの興行収入としては5番目の成績となった。

 上記の通りで日本では公開されていない映画なのだ。その判断も間違ってはいないだろう。映画の出来は良いのだが、なんせ主役が上の画像の、全身青色の頭デカハゲ親父なのだ。日本ではどう考えても受けなさそうだ。

アメリカでは声優はブラッドピットがやってたり、それなりの売り上げもある映画だ。

観てみると、突っ込み所はあるものの、よく出来た面白い映画だ。

ここから多少のネタバレあり

 ストーリーは、滅亡の危機が迫ったある星から始まる

爆発寸前の星から、両親から脱出ポッドに乗せられて、宇宙へと飛び出した赤ちゃん。

ん?そうなのだ。まんまスーパーマンのパロディから話は始まる。

ただ、スーパーマンと違う点がある。なんと脱出ポッドは2つあった!

すぐ近くの惑星も同じように滅亡しそうで、同じように赤ちゃんを脱出させていたのだ。

そして二つとも地球へ辿り着くのであった。

一方の赤ちゃんはまんまスーパーマンで、裕福な家庭へ着陸、そこで育てられる。

もう一方の赤ちゃん、こちらが主役のメガマインドだ。

見た目は、分かり易い悪役だ、青いし。こちらはなんと刑務所に着陸する。そして、そこで育てられることになる。

 

二人は宇宙人でヒーロー物だから、当然のようにスーパーパワーを持っている。

メトロマンは、軽々と車を持ち上げ、高速で空を飛ぶ。というかほぼスーパーマンだと思っていい。

メガマインドは科学者型、何でも作ってしまう。我々日本人には一発で片付くたとえがある。そう、そのまんまバイキンマンだと思えばいい。

 

そして二人は、ヒーロー悪役になる訳だが

育った環境のせいでそうなったのか?

それもあるだろうが、それでもメガマインドは悪の人ではない、のちにはヒーローになる男なのだ。主役だしね。

そもそも地球に来たのが一人であったなら、メガマインドは最初からヒーローになっていただろう。ちょっと見た目がキモイ、ヒーローに。

彼が悪を決意するのは育ちのせいではない。目の前にスーパーマンが居たからだ。パーフェクトなスーパーヒーローであるメトロマンがすぐそばに。

彼が悪を決意した瞬間は、目の前でちやほやされるメトロマンの姿を見たときなのだ。

スーパーヒーローの存在自体が、悪の道に彼を走らす原因となっている。

数々の作品で目にするヒーローがむしろ悪を呼び寄せる存在になってるってアレだ。

この作品はバットマン ダークナイトの2年後の公開だし

 

これはヒーロー物自体の、製作の成り立ちを皮肉っているようにも感じる。

 

子供に受けるヒーロー物やろうぜい!!から企画はスタートする。

考えるのは、かっちょいいスーパーヒーローだ。

こんなカッコで、こんな能力で、こんな設定でと、ヒーローは作られる。

悪はいつも後付だ。なるべく凶悪なのにしとくか!じゃあ敵には世界征服を目論ませるか!やられたらもっと強い悪を、だ。

悪はわりとテキトーだ。だからあいつ等の世界征服っていまいちビジョンが無いよね?

征服してどうすんだって。

 

悪役はヒーローを引き立たせるだけに存在する。そしてヒーローの後から考えられ、作られるのだ。

 

 

さて、ストーリーは序盤から急展開する。

いつも、悪のメガマインドは敗れて刑務所行きだ。

なんせ相手は完璧なスーパーマン、勝てるわけの無い相手だ。

だがひょんなことから、今回はヒーローを倒してしまう。相手は骨だけ残して死んでしまう。割とショッキングなシーンだ。

ヒーローが居なけりゃ、スーパーパワーを持った男が世界に一人。あっさりと街はメガマインドの物になるが、ビジョンの無い悪であるメガマインドは、せっかくの勝利を持て余す事となる。

そしてメガマインドは、自らライバルであるヒーローを、自ら作り出すことにする。

だが、作り出したヒーローは暴走し、メガマインドはそれを止める側、すなわちヒーロー側になってしまう。

 

こんなストーリーだ。

悪の側からヒーロー物を描こうとした作品で、最近の映画の例に漏れず出来がいい。

色々な映画のパロディ的な展開や、お約束、かわいい子分(ミニオンなんかより好きだぞ)などの要素も盛りだくさんだ。

2010年の時点での、一旦ヒーロー物を総括しようとした試みや、キモイ奴が主役と言う冒険心など、ストリーミングサービスで見れるならお勧めだ。

リンクを張ったアマゾンビデオで予告編も見れるので、いちど予告だけでも見てみてはどうだろう?ちなみに吹き替え版より、字幕版のほうが予告が長く見られる。

予告は字幕がおすすめ、実際見るのは吹き替えがおすすめです。

 

メガマインド (吹替版)