気づけばもう何年も、大して更新もしていないこのブログに、はてなブログProの料金を払い続けていた。
収益はほぼゼロ。更新頻度も月イチあるかないか。それでも払い続けていた理由は単純で、「独自ドメイン(yudetaro.com)を維持するには、はてなブログProの契約が必要だったから」。それだけだった。
でもよく考えたら、俺は別にはてなブックマークで拡散を狙っていたわけでも、はてな村のコミュニティに参加していたわけでもない。昔、お名前.comとの連携がラクだったから使っていただけの機能に、月額をずっと払い続けていたことに、ある日ふと気づいてしまったわけだ。
ドメインは残したい、でも金は払いたくない
問題はここだった。独自ドメインは手放したくない。過去記事のURLも変えたくない(検索から地味にアクセスがある記事もあるので)。でもはてなへの支払いは止めたい。
この3つを同時に満たそうとすると、選択肢は自然と絞られてくる。Bloggerのような無料サービスに移す案も考えたが、はてなブログ特有のURL構造(/entry/YYYY/MM/DD/HHMMSS/みたいなやつ)を完全に再現できるサービスは、実はそう多くない。
結局たどり着いたのが、静的サイトジェネレータの「Hugo」でブログを自前で組み直し、Cloudflareの無料インフラでホスティングする、という方法だった。
移行、思ったよりもハードだった
作業自体はざっとこんな感じだった。
- はてなの管理画面から全記事をMT形式でエクスポート(130記事分)
- 記事内の画像(アップロードした自分の写真、約240枚)を一括ダウンロード
- エクスポートデータをHugo用のMarkdownに変換するスクリプトを自作
- 元のURL構造を1つも変えずに完全再現
- GitHubにコードを置いて、Cloudflare Workersで自動デプロイできるように設定
- 独自ドメインのネームサーバーをCloudflareに向け直し
- 最後にはてなブログProを解約
正直、想像していたより工程が多かった。画像のパスがずれて表示されなかったり、記事の抜粋文に余計な改行が紛れ込んでビルドがエラーになったり、細かいバグを一つずつ潰していく作業の連続だった。
それでも、思ったよりはスムーズに終わった気がする。というのも、今回はAIと二人三脚で進めたからだ。移行方針の相談から、変換スクリプトのバグ取り、Cloudflareの管理画面が急にUIを変えてきた時の追従まで、ほぼ全部やってもらった。正直、一人でやっていたら心が折れていたと思う。
実際に見比べてみると、こんな感じだ。

はてなブログ時代のトップページ

移行後の今のトップページ
見た目はガラッと変わったが、記事のURLは1つも変えていない。過去に検索やブックマークから飛んできてくれる人が迷わないように、そこだけは意地でも死守した。
今のブログの仕組み
今この記事は、ブラウザの投稿画面ではなく、テキストファイルとして手元のPCで書いている。書き終わったらGitに放り込んで、コマンド一発でGitHubに送る。あとは自動でビルドされて、数十秒後には www.yudetaro.com に反映される。
「投稿する」という行為が「ファイルを書いてgit pushする」に変わったわけだ。最初は面倒に感じるかと思ったが、意外と悪くない。記事は全部ただのテキストファイルとして手元に残るし、エディタで自由に検索・編集できる。
で、結局いくら浮いたのか
はてなブログProの料金がまるっと浮くことになる。厳密には2年払いで契約していた分がまだ残っているので、今すぐ財布が軽くなるわけではないのだが、契約更新のタイミングで、この支出は完全にゼロになる。
ドメイン代だけは払い続けるが、それはそもそも「独自ドメインを維持したい」という当初の希望そのものなので、まあ納得の出費だ。
更新もしないブログに惰性で金を払い続けていた自分に、ようやくケリをつけられた。次の記事がいつになるかは分からないが、少なくとも「使いもしない機能にお金を払っている」というモヤモヤは消えた。それだけでも、やる価値はあったと思う。