柔らかく、ジューシーなお肉を食べたい!これは全人類の切なる願いである。
これを実現すべく、お肉発展途上国、一時は牛肉なんて食わんもんねって姿勢を取っていた我らがJAPANの取った方策はこれ
お肉自体を柔らかジューシーにすること。これよ。和牛が誕生したのです。
世界中のお肉大好きの大量消費国の取った方法はこれ
美味しく料理すること。これ。だってお肉自体はもう大好きなんだもん。これよ。
最強お肉料理の一つだと思うシュラスコ
これの料理方法は、
でっかく切り出したお肉を、長い鉄の串にぶっ刺し、炭火でじわじわ、お肉をくるくる回しながら、長い時間をかけて、じっくりとお肉を焼いていく
それだけ
ちょっと!まって!
そうなのだ。僕らの持っているイメージだと
お肉は火を通しすぎると、どんどん固くなり、どんどんパッサパサになり、ジューシーさが失われていく、そんな感覚ではないだろうか?
フライパンをカンカンに熱する。煙もうもう。そこにお肉を一気に投入。
一気に表面を焼き上げ、肉汁を閉じ込める!
颯爽と裏返し、裏面も一気に焼いていく。
ゆっくり焼いていたら、肉汁が逃げ出してしまう。
ステーキとはそうやって焼くものだぜ
「肉の表面を焼き固めて肉汁を閉じ込める」という調理法を提唱したのは19世紀に活躍したドイツの科学者ユストゥス・フォン・リービッヒでした。
なるほど、なんとなく納得できるような気がする。表面を焦がせば、肉汁逃げない気がする。学者さんが言ってるし
料理番組でも、そんな焼き方見たことあるし、まあ間違いないんじゃなかろうか?
しかし、この説は、1930年代に行われた実験によって否定されているそうなんです。
わりと昔にあっさりと否定されとるんです。
何で今でもこの方法が日本では常識になっているか?詳しいことはわかりませんが
一度身に付いたそれっぽい常識ってのは、なかなかぬけないもんですし、
日本のお肉事情だと、そんなに悪くないみたいなんです。
和牛はもともと柔らかいし、脂分も多いので、少し肉汁が逃げても丁度いい。
また、1cm未満の薄いお肉だと、そこまで影響が出ないらしい。
しかし、お肉先進国のブラジルはそんなこと知ってか知らずか、経験的に
赤身の分厚いお肉を、柔らかジューシーにする調理方法を自然と選択していたのだった。
科学的には、肉汁は一気に肉の温度が上がるほど抜けやすいそうなのです。
最近は日本でもこの新常識が定着しつつあるようで、検索すればステーキの低温料理をお勧めするサイトがいっぱい出てきます。
まあ、どうするといいかと言うと結局は
じっくり温度を上げつつ、表面はしっかり焦げ目が付くように料理する
これなのです。内部の温度は上げすぎない。
フライパンで弱火からゆっくり温度上げて、最後に強火で、ジャッと焦がす。
こんなが、科学的にも正しい。新しいジューシーお肉の料理方法だと
んんんん?これって
そう、シュラスコ
炭火で遠くから、じっくり時間をかけて、中までゆっくり火を通し
表面は炭火で香ばしくこんがりと
科学的にも正しいお肉調理法に、とっくの昔に辿り着いていたのです。
さすがはお肉大量消費国!
最強のお肉はもしかしたら和牛の可能性もあるのかも知れない。
でも最強肉料理、料理の面では、まだまだ遠く及ばないなあと
お前らの居る場所は4000年前に通過した場所だ!感が、半端ねえ
どのお肉を食べても、どの部位を食べても、ジューシーだったのは
これかと!
長々と何が言いたかったのかって
昨日の記事と同じです
シュラスコは最高に美味い
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