ダメなのは知ってるけど

ささくれ千切っちゃったりする

総大将を倒せば戦争は終わるのか?

ずっと疑問だったストーリー展開

 

20000の大軍が攻めてくる。対する我が国の兵はわずか2000で圧倒的に不利。

そこで1800を城の守備に残し、200の精鋭が敵の本陣を突く作戦だ。

敵は総大将直属の部隊3000を残して17000の兵が城に向かって攻めて来る。

我が軍1800の守備隊は必死の防衛だが、十倍もの敵が城を取り囲んでいて、敗北は時間の問題だ。

勝利を確信する敵の不意を突いて、回り込んでいた200の精鋭が横手から本陣に突撃する。

雑魚は無視しろ!決死の突進を掛ける。

不意を突いたとはいえ3000対200、一人、また一人と倒れていく味方の兵。

何とか敵の総大将までたどり着いたときには、手勢はわずか80名を残すだけ。

周りを完全に取り囲まれる中、なんとか総大将を倒すことに成功する。

「討ち取ったりー!!」

「わー総大将がやられたー!この戦、我等の負けじゃあー」

城を取り囲んでいた敵兵たちも総崩れとなり逃げていく。

 

よく見るシーンだ。映画に漫画、小説、アニメ。ありとあらゆる媒体で似たようなシーンを見る。フィクションだけでなく史実を描いた作品なんかでも見る。

爽快だ。小が大を、知能と勇気を結束をもって破る。何事にも代えがたいカタルシス。

 

しかし!ちょっとまてーい!

総大将を倒したとはいえ、主人公達50人は敵の2800人に囲まれている状態で、こちらの本陣も壊滅寸前だ。さすがに終わるか?

将棋ならそうだ。どんな状況だろうが、王を取れば終わり。

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たとえこんな状態でも、王さえ取れば終わりである。

しかし、実際どうなんだろうね。上記のような場面まで追い込んでおいて、逃げるだろうか?

とりあえず、大将の仇だ!と主人公は討ち取られ、城も落とされて、敵のナンバー2が新たな総大将になって終わりにならないんだろうか。

 

こんなストーリーは別に歴史や戦争ものだけではない。

 

近辺の名のある悪党どもは皆この極悪高校に入学する。

生徒総数300名が腕の覚えのある不良たちばかり、ここの不良どもをまとめる番長の強さはいうまでもない。

この極悪高校にたった10人で乗り込んだ命知らず達。

次々犠牲になる仲間達。

「俺達が何とか壁になる。今のうちに番長とタイマンでケリを付けろ!長くはもたねーぞ」

主人公と番長の決闘が始まった。・・・そして

崩れ落ちる番長

「くそ!全員でリンチだ!生きては帰さねーぞ!」

殴りかかろうとする奴らを制すナンバー2

「馬鹿やろう!大将が負けたんだ。これ以上恥の上塗りはよせ。この喧嘩、俺達の負けだ」

「やったぜ!この喧嘩、俺達の勝ちだ」

ボロボロになりながらも喝采をあげる仲間達

「くくく、この校門を無事に歩いて帰った他校生はお前らだけだぜ」

なんて展開。

いや、普通にボッコボコにされるよね。

 

寡兵よく大軍を破る

破った後が問題よ

 

「桶狭間」は経済戦争だった (青春新書インテリジェンス)