子供のころ、不思議に思っていたことがある。
TVを見ると、外人さんが車の上に立ち、ハンマーでその車をぶっ叩いているのである。
どうやら、アメリカの工業地帯での映像のようだ。
※イメージ映像
「日本車なんかぶっ壊してやるのさ!こいつのせいでオマンマの食い上げさ!」とTVに向かって叫ぶ男達。
日本車が売れる→アメリカ車が売れない→俺達貧乏
ということで、日本車をぶっ壊すアピールをしているようなのだ。
ここで、子供だった自分はどうしても不思議だったのだ。
買わなきゃいいじゃん。と、それで解決じゃない?無理やり売りつけることなんて出来ないんだし。と
ここが不思議だったのだ、みんな買わなきゃ解決だろ、そんなことは。
TVから更に、日本のアナウンサーが話す。
「このようにアメリカでは反日感情が日に日に高まり・・・・」
へえ、嫌われてんだなあ・・。だったらなおさら買わなきゃいいし、こんなことやるぐらいだから、もっと嫌われて、そしたら誰も買わなくなるんだろうなあ、と
しかし、そんなことは無かった訳だ。
車をぶっ壊すアピールしてた人たち、その人たちはたぶんアメ車を購入しアメ車に乗っているのでしょう。
でも、たとえばアメリカでTVでこのようにインタビューされたとしよう。
「日本についてどう思いますか?」と
「えー、そうねー、なんかアレなんでしょ?私はあんまりいい印象はないわ」
アメリカ人の奥様がこんな感じで答える。
どっちかといえば、嫌い、だってそのせいでアメリカ損してるんでしょ?
エコノミックアニマルで出っ歯でカメラを首からぶら下げてて眼鏡なんでしょ?って
だが、そんな奥様の家庭でも、自家用車は日本車なのだ。
ガチガチの反対派は別にしても、好きか嫌いかって言われれば嫌いってぐらいの人たちは買ってた。
そうじゃないとおかしい、日本車がぶっ壊され、日本の脅威を伝えるニュースを見て、日本に対して腹を立てながらも、日本車を買っていたのだ、だって売れ続けたんだもの、新聞やTVでどれだけ取り上げられても、売れ続けた。
今の日本でも同じ、中国韓国に対する脅威と、日本製を推奨するTV番組を見ながらも
結局お得な製品を買ってしまう。最近は日本製ならずとも壊れないし、性能だっていい、そして安い。ジェネリック医薬品も大好きだ。
日本が捨ててしまった価格帯の商品もある。
ソニー SONY ウォークマン Aシリーズ NW-A35 : 16GB ハイレゾ/Bluetooth/microSD対応 シナバーレッド NW-A35 R
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ウォークマン 高いよ。1万円以下の製品が無くなった。音質はそこそこでいいって人もいるのに。
中国製のMP3プレーヤー 昔と違ってかなりしっかりしてる。音だって悪くないし、少なくとも2年ぐらいタフに使いまわしたが壊れていない。
値段は半額以下だ。
逆に、反日とされる中国や韓国でも、物が良いとされる日本製は売れているという。
人はコスパには勝てないようだ。理と利が優先される。
でも、そのほうがいい。きっとそれが正しい。感情に振り回されるよりもきっと良い。