大きいパチンコ屋さんには食堂が併設されていることが多い。
最近ではチェーン店がそのまま入っていたりパチンコ屋さん自身が経営している食堂などをよく目にする。
昔は別に完全に独立しているパターンのほうが多かった。駐車場のスペースに突然出来たりしたが、今は最初から計画的にパチンコ店のテナントとして店舗に組み込まれていることが多いようだ。
さて今回レビューするのは
愛知県丹羽郡と犬山市の境目にあるパチンコ店ケイズクラブの敷地内にある
メンメンという食堂だ。
場所だが
こんな場所だ。パチンコ屋さん(ケイズクラブ)とメンメン 他は田んぼだ。
国道沿いだがちょっと寂しい場所で道路には中央分離帯があり、交差点は無い。反対側からは入れないのだ。良い立地とは言えない。
またこの国道を数分走るだけで大きな入りやすい駐車場のある、新しい広い別のパチンコ屋がある。
見ての通りメンメンはパチンコ客に頼るしかない立地だ。そして肝心のパチンコ屋さん自体が少し寂れつつあるという状況だ。
メンメンを航空写真でみるとパチンコ屋の隣、別の建物にある。それほど広いパチンコ屋ではないとは言え、比較するとメンメンの建物が大きすぎる。
なんのことはない。メンメンはその一角で営業しているだけなのだ。
じゃあ他は?なにか店でも入っているのか?
Noだ。
入っていた形跡だけはあった。今は広い建物で営業しているのはメンメンだけだ。
いよいよ待った無しだ。
店に入ると
ご挨拶が目に入る。
64号線沿いに在ったパチンコ店「ニュージャンボ」
その隣で多くのお客様に愛され親しまれてきた
「ジャンボ亭」の味をこの場所で引き継いでおかげさまで創業34周年。
メンメンはこれからもお客様が
お立ち寄り易い昔ながらの純朴な味をご提供し続けていきます
由緒正しい店だった!!!!!歴史!!!
これはスゴイ。少し調べてみると、当然ニュージャンボは潰れていて、ジャンボ亭については検索にはまったく引っかからなかったが、愛されていた店だと思おう。うん。
さて店内である。
店員さんは、おば・・いや、おねいさんのワンオペで、漫画等が置いてある。いくつかのテーブル席にカウンター。うんうん。
着席してメニューを見る。
安い!
全てのメニューにミニと大盛りがあるのがよい!
ミニが充実しているのはきっとご年配のお客さまが多いからだと推測できる。古いパチンコ屋さんはご年配しか来なかったりするのでね。
右上のチャーハンセットに感動だ。ワンコイン!ちなみに全て税込み表記だ。
Bセットはまったく得がないのも面白い。
水曜日と金曜日のヤバさは特筆すべきだろう。
水曜なら
ラーメン(230円)チャーシュー(200円)ライス(100円)なんて我儘オリジナルセットを頼んでも、460円。ワンコインにも満たないのである。
とりあえずベタにチャーハンセット500円を頼むことにする。
注文し、セルフで水を汲みに行く、席に戻り、漫画の棚を眺める・・さてと・・どれを・・
「ハイ、先にチャーハンね」ドンッ!
早ぁ!!20秒??瞬間?チャーハン??いつ作った!
どうやらチャーハンは先に作っておいて炊飯器で保温のようだ。
で、あるのでしっとり系のチャーハンである。
ミニ、ということだったがそれなりの量だ。
あとチャーシューが非常に多い!これがサービスだといわんばかりの肉量だった。
濃い目のしっとり系チャーハン、チャーハンというよりお母さんの焼飯だ。
でも悪くない。こんなんでいいよと、二口目を口に入れたとき
「ハイ、ラーメンね」ドンッ!
もうびっくりしない。この店は早い。おねいさんのワンオペで十分なのだ。
そしてミニでも十分な量がある。
どう?このルックス。懐かしさ。メンマに海苔、チャーシューにゆで卵。
ゆで卵がうれしい。昔は味玉なんて無かったのさ。
まずスープから啜る?
まどろっこしいことは無し!
いきなり麺からイク!これはそういうラーメンだ。
麺を箸で持ち上げると、若干の不快なニオイ・・・このニオイ、すこしアンモニアっぽいような・・・
懐かしい、昔はラーメンっていうとこのニオイがした。
最近はあまり嗅ぐ事の無くなったキツめのかん水の麺だ。
ズッと啜って噛み千切る。強い弾力と勢いよくプチプチ切れる麺。
懐かしい。本当に創業から何も変わっていないのかも知れない。
愛知県犬山市大口町河北神明下8 ケイズクラブ併設のラーメン食堂メンメンだ。
年中無休らしい。
懐かしさをワンコイン以下で、出来れば水曜、金曜を狙って行って見てほしい。
昭和の味が、昭和の値段で、まだここにあった。
いつまであるかはわからない。