「もっと美人に産まれてたらなぁ~」
こんな女性の呟きを聞いた。
なるほど、よくわかる。
よくわかるが、果たしてどうだろう?
優れた容姿に生まれついて、確かにそれによって得をしたり、自分の容姿の良さに感謝することはあるだろう。
しかし、当然そうなればそうなったで別の欲求が出てくることだろう。
なんなら努力が全て容姿の良さに持っていかれて、容姿の良さを恨むものまでいるかも知れない。
生まれつき持っているものに対しての意識は、どうしてもそれが当たり前であるというようなものになる。それは運動神経でも頭のよさでもそうだ。努力さえすれば・・・なんて発言は持っているヤツ、いや持って生まれたきたヤツの言葉だ。
さて、そこで異世界系だ。
持って居なかった人が、それを自覚した上で持つことが出来る世界だ。
ありがたみが違う。
特に転生パターンでは、新しい容姿でチート能力で人生二週目やり直しだ。
いきなり美人で生まれてきたヤツとは楽しさのレベルが違う!
マイナスを知ってる状態からの100点満点。
やはり一番、異世界系小説を楽しめるのは持っていなかった者達だ。
最近パラパラとなろう小説を読むようになったおっさんな私だが、このジャンルは男女問わないことがよく解かった。
そもそも初心者なので女性向けの作品をまったく気にしていなかったが、明らかに女性向けであろう異世界系っぽい作品を目にするのだ。
中身は読んでいないが、タイトルだけでなんとなくわかるのが、この手のマンガや小説の良いところだ。
ベタなのでは、転生したらイケメンの貴族に言い寄られて困ってしまう、的なのをマンガアプリでよく目にする。なぜか女性向けは悪役の意地悪令嬢に転生するのが定番らしいね。
まあ、それは男性主人公作品でも大体、カワイイお姫様に言い寄れてるからまったく一緒なんだけどね。
当たり前だが、女性だって転生したいに決まってるのだ。
性差を問わず、下を知ってる人達のほうがきっと楽しく読めるお話であるのだ。
金持ち、容姿端麗、文武両道のやつぁ現実を楽しんでくれ!
俺達には物語がある!
こっちなら俺らのほうが楽しめるのだぜ!
ちなみに 女性向けライトノベル ランキング で検索したら
やはり異世界ものばかりであった。
まったく男性と同じだ。